‡実体験談‡

□這う幽霊
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夜中に目が覚めた

何気なく襖が気になった。

茶の間と寝室を隔てる襖が

怖いなぁと

その時思ったが、

今も昔もそうゎ思わなかった

その時だけそう感じた。

天井を見上げ目を閉じた。

(早く寝てしまおう…)

しかしいつもながら

こういうときに限って

(眠れない…)

目を閉じていれば

自然と眠れるだろう

そう思っていたが

停止。















(またか…)

そん時も呆れてた。

『ス、スス──────────』

襖がゆっくりと開く。

(あぁ、襖開いたよ…何が入って

きたんだ?)

『ガサッ』

布団に何かがのる音がする。

『ガサッ、ズズ───』

何かを引きずる音。

(えっ…何?)

『ガサッ、ズズ、ズズ───』

足に違和感…

(やばい!!)

呆れてた僕もこん時ゎ

流石に焦った(οдО;)

『ガサッ、ズズ───ズズ───』

どんどん近づいてくる。

足に重みが加わる。

膝、太股、腰、腹、胸

と順番に這いつくばりながら

ゆっくりと、ゆっくりと





















胸のあたりまで来たところで

そいつゎ

『ずんっ』

と重くなり、

苦しくて、苦しくて

そのまま眠りにおちた。





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