キミの隣
□3話
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「あの、梓ちゃん。衣装のことなんだけどね?」
『うんうん、』
学園祭まであと2週間。
前夜祭、後夜祭そして体育祭も含めた暁高校の暁祭は5日間と他校と比べたら少し長めだ。
今日から本格的に学園祭に向けての準備が全日で行われる。
そのせいか、今日はみんな朝から張り切ってるみたい。
ちなみに私は模擬店の衣装作りの係りになってHRが終わった今、同じ係りのヒナタちゃんと話し合ってる。
「あー!私案考えてきたわよー!」
「早くみせなさいよ!」
イノちゃんとサクラちゃんも同じ係り。
「うっさいわね、言われなくても見せるわよ!」
ピラっと机の上に置かれた紙には男女2種類の衣装のイラストが描かれていた。
色もつけてあってわかりやすい。
女子用の服は基本は普通のメイド服。
でもコスト削減のためにワンピースを持ってる人はそのワンピースにフリルをつけるなどアレンジして作る。
エプロンも同じく、白のエプロンを持ってる人はそれにアレンジして作る。
ちなみに基本の服は、紺色のワンピースに白のフリルが袖やスカートの裾などについていて
エプロンは裾が丸型でこれまたフリルがついていて可愛い。取り外し可能。
男子用の服は持ってる人が少ないだろうと全て手作りになるみたい。
イノちゃんが言うには無料で型紙をダウンロードできるサイトがあるからミシンさえ使えればそんなに難しくはないらしい。
『うわ、すごい!』
「かわいい」
「…なによ、やるんじゃない」
「じゃあもうこれでいい?早めに作っちゃって手直しの時間も作らないとだし」
『問題ないと思う!』
なんだか暁祭、すごい楽しみになってきた。
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