孤独の果て
□四章
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ここは本当にS級犯罪者組織なのか…。
黒麗は最近そんなことを思うようになっていた。
リーダーこと、ペインのいないアジトでは毎日と言っていいほど騒ぎまくりなメンバー
勿論、静かなメンバーもいる。
今日も何かありそうだ。
黒麗がそう思った矢先…
「ギャー!旦那、武器の強化はいいけどオイラを実験台にするな!うん!」
「逃げるなデイダラ。それでも俺のパートナーか」
「それはこっちの台詞だぞ!うん;」
このざまだ。
ここ最近黒麗がみんなのいる所に顔を出すとこんな感じで騒がしい。
しかも絶対黒麗を絡ませようと火の粉をふってくる。
「黒麗助けてくれ!うん!」
このような感じに。
どこにこんなS級犯罪者団体がいるだろうか…
そもそもここのメンバーがS級犯罪になるような沙汰を起こせたのか不思議に思う。
そんな黒麗は決まってこの台詞を言う。
『何ですか?』
少々呆れ気味だ。
暇つぶし程度に入ったとはいえ
正直こんなに暇を潰されても困る。
確かにちゃんとした任務もあるのだが
アジト内ではS級犯罪者からちょっと大きい子供に変化する。
「まあまあ、サソリさんもほどほどに…」
止めに入るのは決まって鬼鮫である。
デイダラから開放された黒麗は鬼鮫に感謝しながら目的を達するために足を進める。
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