孤独の果て

□三章
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『終わった』

「…!お、おう!」


ボケーっとしてた飛段はビクッと黒麗の声で我に返った。

外の警備が無くなり、容易に中に侵入。中の忍も数十人といたが、全て倒し残るは標的の大名のみ。


「ゲハハ!残ってんのはお前だけだぜェ!」


標的前に堂々と対峙。


「お前たち…簡単に私を倒せると思ってるみたいだが…大名ともあろう私が簡単に倒される訳がないんですよ」


得意げに、見下したように言い放った。

その態度が気に入らなかった飛段は舌打ちをしながら


「そんなこと言ってんのも今のうちだっつーの!!」


ドガッ!


投げた三刃の鎌は狙った大名に避けられ、壁を破壊した。


『乱身衝』


飛段に気を取られていた大名は黒麗の攻撃に気づかず、術に掛かった。


「…!?」


乱身衝…体を思うように動かせなくする一種の医療忍術。動かそうと思った部分とは違うところが動いてしまう。

そんな術に大名は苦戦する。




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