孤独の果て
□三章
2ページ/4ページ
『終わった』
「…!お、おう!」
ボケーっとしてた飛段はビクッと黒麗の声で我に返った。
外の警備が無くなり、容易に中に侵入。中の忍も数十人といたが、全て倒し残るは標的の大名のみ。
「ゲハハ!残ってんのはお前だけだぜェ!」
標的前に堂々と対峙。
「お前たち…簡単に私を倒せると思ってるみたいだが…大名ともあろう私が簡単に倒される訳がないんですよ」
得意げに、見下したように言い放った。
その態度が気に入らなかった飛段は舌打ちをしながら
「そんなこと言ってんのも今のうちだっつーの!!」
ドガッ!
投げた三刃の鎌は狙った大名に避けられ、壁を破壊した。
『乱身衝』
飛段に気を取られていた大名は黒麗の攻撃に気づかず、術に掛かった。
「…!?」
乱身衝…体を思うように動かせなくする一種の医療忍術。動かそうと思った部分とは違うところが動いてしまう。
そんな術に大名は苦戦する。
→