全校 short
□年に一度の記念日
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――…何なんだ?これは。
俺の手には一枚の封筒がある。
勿論中身は拝見した。
差出人は入江。
――まったく、何の用なんだ…。
俺は、手紙に書いてあった場所へと脚を進めた。
――ここ、だよな…。
一応ノックをしたが、返事がないので、扉を開けて中へ入った。
部屋の中は真っ暗で、入口付近にあるスイッチをおす。
それと同時にパンパンッと乾いた破裂音がした。
「「誕生日おめでとう!徳川!!」」
「…………」
あっけにとられて声も出ない。
「…どうしたんだい?徳川。」
「いや…。なんでもない…」
回りを取り巻く高校生と中学生。
その圧倒的な人数に祝われた事なんかないから、どうしていいかわからない。
そんな俺をみて、鬼が話しかけてきた。
「楽しめばいい。」
「……そうか。」
鬼の言葉に肯定の意を示して輪の中へと向かう。
口元は軽く、緩んでいた。
――普段はこんなこと、ないのにな…。
今日は特別だ、と想いながら、その日を過ごした。
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徳川さん、Happy Birthday!!
いやぁ、難しい。
徳川さん、難しい!!
こんなんであってますかね…?(^-^;