全校 short

□ちくしょう
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丸「いってきまーす!!」

おれは何時もより慌てて家を出る。

母「いってらっしゃい?」

なぜか、親と兄弟は頭にクエスチョンマークを浮かべていた。

そんな家族に俺もクエスチョンマークを浮かべて、学校への道のりを急ぐ。

暫く走って、学校にも大分近付いたころ、テニス部のマネジャー、美乃里が見えた。

丸「はよっす!!」

美「あ、おはよ、ブン太!!…にしても早いね。どうしたの?」

丸「…は?…今、早いって言った…?」

俺の問いかけに美乃里は『言ったけど…?』と答えた。

丸「…今、何時…?」

美「6時42分…」

腕時計を見て、そう告げる。

――まてよ…?

俺の腕時計……

丸「俺の腕時計、7時50分…」

美「え!?」

丸「なんだよぃ…」

さっきまでの緊張の糸が切れ、その場に崩れ落ちる。

美「え!?ど、どうしたの!?」

焦る美乃里が差し伸べた手に掴まり、立ち上がる。

丸「朝練、遅れて真田の鉄拳くらうかとおもった…」

美「はは…、にしても、早かった理由はこれか…他の時計は見なかったの?」

丸「見たけど、全部同じだったぜぃ…?」

そう、目覚ましも、ケータイも、同じ時間を示していた。

美「不思議……一体誰が…あ!」

美乃里につられて考えていたが、いきなり声をあげた美乃里を見た。

美「仁王くんかも!!」

と言った瞬間、俺の後ろから声が聞こえた。

仁「なんじゃ、お前ら、朝から仲良く俺の噂話しかの?」

丸美「「仁王(くん)!!」」

俺たちは仁王に向き合い、取り合えず朝の挨拶をした。

丸「なぁ、俺の部屋の時計、いじったか?」

仁「………プリッ」

俺の問い掛けに、仁王はそう返した。

――絶対こいつだ…

俺は確信して、逃げる仁王を追いかけた。

そんな俺達を後ろから、美乃里と三強が見ていたとも知らずに…


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イラスト描いてて出てきた
突発的ネタwww

うーん…
なかなかシナリオ通りに進みませんね…←

オマケ→

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