立海大付属

□ダリア
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――チュンチュン…

カーテンの隙間から溢れる光り。

小鳥達の囀ずり。

「ん……」

まだ重い瞼をあける。

ふと、時計に目をやると、7時40分と表示されていた。

あわてて制服を着て鞄を手にとり、部屋を飛び出す。

ネクタイが上手く結べなくて
髪には寝癖がついたままで。

――いつもの俺らしくないな。

なんて自嘲する。



「今日はよく晴れた日だ。空が青い」



空を見上げて。
手を伸ばしてみる。

すると、視界の端にまだ蕾だった花が咲いているのが見えた。

「咲いたんだね?」

俺はその花……
ダリアの花に話し掛ける。

――いつの間に俺の背を追い越したんだろ…。

少し見上げなければ花が見えない。

――あんなに倒れやすくて、支えることが必要な花なのに


「こんなに、綺麗に咲くから…。」



ハッとして、腕時計に目を向ける。

「ヤバッ…」

急いで駅に向かう途中、不意に立ち止まった。

長い髪が風になびく。

俺の前を駆け抜けていく。

まるで今、君はダリアの花のように俺の心を奪っていった…。

明日また、会えるとしたら、この時間、忘れないように。
少しだけ遅めの朝で、
ゆっくりと出掛けよう。


――そういえば俺はダリアの花言葉、知らないな…。


目であの子を追いながら思う。



咲き誇る 君はダリアの花のよう。

いつまでも綺麗なままでいて…

俺の心に咲いて、散らない
届かない場所で……。




――君は、気付いてる?
俺の気持ち…




**********************

なんか、書きたくなった。

とにかく書きたかった。

幸村さんのキャラソンはいい曲ばっかりで、大好きな曲ばかりです。

なんか、文の内容がそのままの歌詞が入ってる。

気にしないで〜!!Σ(ノд<)


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