終わらない夢を紡ぐキミに

□番外編◆いま、ひとたびの… by 本多一磨
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番外編・いま、ひとたびの…
by 本多一磨








京介がドラマロケで1週間不在になることになった。

折しも、その初日に海尋のレコーディングが再開される事になり、オレが彼女の送り迎えをすることになる。

結婚するまで住んでいた"Waveの寮"となっているマンションの京介の部屋に海尋を迎えに行き、レコーディングの間ずっと付き添い、また京介の部屋に送り届ける。

それの繰り返し。

初日はともかく、やはり、心情的に少しキツかった。

子どもまで為した最愛の妻を他の男の部屋に迎えに行って、用事が済めば送り届ける。

屈辱的な思いと嫉妬だけが交錯する。



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