想像ストーリー☆
□とある暇人(芹×亀)
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晴天の中、特命係は相も変わらずひまなようで。
角田課長の班、特命係の部屋の外の人は全員麻薬の事件で出払ってしまって、俺は右京さんとお茶を楽しんでいた。
「ヒマですね」
「暇ですねぇ」
右京さんと同じ単語を並べて、俺は一つため息をついた。
暇だ……暇すぎる……
なんのイベントも存在しない今の時期はとてもつまらない。
口を尖らせコーヒーをすすっていると右京さんの携帯が鳴った。
落ち着いて電話にでた彼は、はい、えぇを交互に繰り返し別れの言葉を述べ携帯を閉じる。
「亀山くん、僕は用事が出来たので出かけます」
「事件ですか?」
「いいえ、私用です」
そう言い残すと右京さんは窓際部屋から出て行った。
珈琲を飲み終えてカップに納めようのない尖った口は天井を臨む。
出て行く時に裏返された右京さんの札。
いっそ俺も用事作って抜け出したいな、なんてな。