想像ストーリー☆

□とある暇人(芹×亀)
1ページ/3ページ


晴天の中、特命係は相も変わらずひまなようで。

角田課長の班、特命係の部屋の外の人は全員麻薬の事件で出払ってしまって、俺は右京さんとお茶を楽しんでいた。


「ヒマですね」

「暇ですねぇ」

右京さんと同じ単語を並べて、俺は一つため息をついた。

暇だ……暇すぎる……

なんのイベントも存在しない今の時期はとてもつまらない。

口を尖らせコーヒーをすすっていると右京さんの携帯が鳴った。

落ち着いて電話にでた彼は、はい、えぇを交互に繰り返し別れの言葉を述べ携帯を閉じる。

「亀山くん、僕は用事が出来たので出かけます」

「事件ですか?」

「いいえ、私用です」

そう言い残すと右京さんは窓際部屋から出て行った。

珈琲を飲み終えてカップに納めようのない尖った口は天井を臨む。

出て行く時に裏返された右京さんの札。

いっそ俺も用事作って抜け出したいな、なんてな。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ