想像ストーリー☆
□無自覚の恐ろしさ(角×右)
1ページ/4ページ
今日は晴天。
日光が青空で燦々と輝く爽やかな日。
僕は相変わらず暇を持て余しています。
指を振っての音楽鑑賞。
過去の事件の振り返り。
どれをしても、暇というのは付いてまわります。
それでも同じことを繰り返して暇という存在を消すのです。
そんなことを考えながら、椅子に座って音楽を聴いていると、机の上に大人しくしていた携帯が鳴り出しました。
ディスプレイを覗くと彼の名前が映っていたので、携帯を開き通話ボタンを押し、音楽を止めます。
携帯を耳に当てると彼との会話が始まりました。
『もしもーし』
「聞こえていますよ、亀山君」
『あっ、はい。……とりあえずおはようございます』
「おはようございます。どうしたんですか? 電話だなんて……」
『いやぁ、今日俺非番じゃあないですか。それでどうも暇なんですよ』
「それは僕も一緒です……」
『そうなんですか』
「亀山君、君は暇だと言うことを報告するために電話をかけたのですか?」
『いやぁ、そうなんですけど、そうじゃないんですよ。その暇という言葉には裏があるんです』
「裏……、というと?」
『右京さんレーダーにビビッと反応するようなことがあったら呼んで下さいよ、暇ですからって意味です』
「僕のレーダーですか」
非番だけど何処でも行くんで、そういうと互いに別れの言葉を交わし携帯を閉じた。
僕のレーダーとは……、一体。
そう考えながら携帯を机の上に置き、紅茶を入れようと席を立ち、ティーポットを用意し、お気に入りの茶葉を入れます。
その中にお湯を注ぎ込み、今日使うティーカップを決めて、席に戻ると、とある訪問者が部屋の入り口で声を上げました。
「よっ! 暇か?」