長編

□噂をすればなんとやら
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ガツバリムシャムシャ

「うめーだろー!これサッチが作ったやつでさー!」
「んんんんんん!!(おいしいです!!)」
「だろー!」

バリバリモグモグ
ゴックン

「ほれ水。」
「んんーんんんんんんー!(ありがとーございます!)」

ゴックン




…あれ今の間接キs










おいまた物音聞こえるぞ
今度こそ起きたかな






ガラリ








あぐら状態で折れて寝てたり転がって寝てた
寝相いいのか悪いのか…
…まだ寝てんのか





「…静かに食おう」
「んん(はい)」























「充電完了!」
「準備万端!」

せーのっ、いくぞーーーーー!
と、小声で。



「まずはこの手錠だな」
「どう外しましょうかね」
「鍵アイツら持ってねーかな」
「持ってそうですね」



「…よし、ジャーンケーン」




ぽん!


咄嗟に反応してグーを出した

「…残念、俺の勝ちだ」
エースはパー




いってこい




「女性にいかせるのですかああ!!!!?」
「しょうがねーよ緊急事態だ」
「それをジャンケンで解決しないでください!」
「騒ぐとバレるぞー?」
「ちくしょう!」
「はは!がんばれ!!」


手を降ってくるんでとっとと行けってことなんでしょうね
知らんどうにでもなれ
















そろりと前の布をめくる

3人座ってる
真ん中以上にちっちゃいな
この人が頭かな



あついっすねー
あついと言うからあついのだ
さむいっす!
さむいな
凍えそうだ



…ばかなの?
いやいや今はツッコミをしている場合では…
右側の人は頭よさそうだ
左側は…部下かな…バカそう



ぶえっくしょん!
風邪か?
寒いもんな



…もうなにも言わないよ
ふと横目で見れば部下バカの腰あたりに鍵が。
しかもいっぱいあるやつ。
そして私が届きそうな側にある…!


これは   チャンス !


いそいそと布を被るように巻いてそろそろと近づく
取り外しやすいようにズボンと鍵をリボン結びしたあった
……いいのか、これで


しゅるるとほどき
すすすすすと退散
驚くほどうまくいった


……………いいのか、これで






後ろへ戻りエースに報告っと
振り向けば薄暗かった部屋が明るくなっていた

回りには樽やら木箱やた宝箱が
それらをひとつにまとめるように縛るエースが終わったか?と
手に入りましたと側によればよろしく、と

手錠のかかった手を私に差し出した

じゃらじゃらと数の多い鍵の端からためして鍵穴にさす
  



豪華な装飾品のついたのは
「ちがうな」

羽の形をしたのは
「それもちがうな」

ボールのような円形のは
「…むずかしいな」



ちがうちがうちがうちがうちがう!



「うがああああー!」
「落ち着け!冷静に!」

はい、ひーひーふー!
それはお産に使うんですっ!



ええい一番鍵っぽいの!
丸い真ん中がくりぬいてあるごく普通にありそうな鍵!









「はい、そこまで」
チャキ、と音がなるとともに頭のよさそうなのがいた


お、おわった…

握った鍵を動かせないまま私は止まった
頭のよさそうな人が私たちに向けているのは拳銃だ


今のエースでさえ太刀打ちできない


「動くなよ」

とエースが小声で。
へ、と疑問に思う前にエースは一か八か賭けを決めたようだ

手錠のない片手で私の手首をつかんで
手錠自体を動かし鍵をさして回した

「おい!動くなって…」
ガチャリ





「っビンゴ!」


外れた手錠が落ちる前に私を担いで
屋根がわりだった布が袋にかわったおおきな荷物も担ぎ


「じゃ、ごちそうさま




火拳っ!!!」





頭のよさそうなのに向けて炎を放ち
反動で後ろへ飛んだ



ひゅーーーんと遠くなる馬車を見て





お馬さんごめんね
と合掌した。







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話をまどろっこしくかいてしまうのでなかなか一話で終わりません








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