長編

□海の中で私と二人は
1ページ/1ページ





「GOーGOーマルコー!!」
「ゴー!」
「降ろすぞお前ら」



不死鳥の背中に乗らせて頂きました!
めっちゃ新鮮!すっげー!


荷物はマルコが足でつかんでて
すごいスピードでぐんぐん進んでく


結局帰り道がわからなかったエースはマルコの元へ戻り
私と二人できらびやかにマルコを見上げて見つめました

マルコの顔に青筋があったようななかったような



「よくあんな所で生きていけたなお嬢さん」

風の抵抗に抗うように両手をあげて遊んでいると誉められた
あんな所…?さっきいた所のことだろうか

あそこがどんな所かなんて分かってないし
まず起きる前までの記憶がない

普通に夜になったからベットに入って寝たのは覚えてるけど


「あんな所って…」


いったいどんな所だったんですか
と、聞く前にエースの叫び声で聞けませんでした

「あああああああああ船みっけたあああああああああああああ!!」


指差す場所をみれば、そこには鯨の船が。
実物で見るとすっごくおっきい!!
ドキドキが膨らんだ!



そ  こ  で   ふと !



「あれ」
「?どうした」



実物?



「うーん?」
「あぁ、そういやぁ言ってなかったな俺は白ひげに…」





夢かと思ったけど
もしかして





「ねぇエース」
「お?」
「握手しよう」
「へ」
「はい。ぎゅー」
「ぎゅ、ぎゅー…」
「マルコはなでなでー」
「…態度変わってないかい?」







ちょう人肌でマルコはフワフワでした


「もうすぐで着くぜ!」











もしかして 現実?













「っ!?」
「マルコ?どうした…!!?」
「うおっ」


現実かもしれないと思ったと同時にマルコが変身を解いた
ふわっと浮かんだ後は重力に逆らえないように下へ落ちる


「おい!どうしたんだよ!!」


エースが驚きながらも私とマルコを掴む


マルコは苦虫を噛むような表情だ
私はとりあえず海が近づく恐怖で二人を掴む














「…なれねぇーんだよいっ!不死鳥に!!!!!」

「は……はぁぁぁああぁぁぁああああ!!?!?」


「ちょっと海ですよお二人さあああああああん!!!!!!」












「おいサッチあいつらなんで船の近くで遊んでるんだ」
「俺に聞くなイゾウ。にしても女の子と…見せつけか」
「ねぇ海に落ちてるよ?」
「様子がおかしいぞ」
「ハルタ、ジョズ、見せつけらしいから放っておいていいんじゃぁないかい?」
「イゾウって酷いよね」
「あん?」
「嘘です」






「バカマルコ!なんで変身出来ねぇんだよ!!!」
「俺だって知りてぇよい!!!!!」
「ちかいちかいちかいうみちかいいいいい!!!!!!」
「くっそぉー…おらぁ!……あれ!?」
「お前も炎でねぇじゃねぇかよいっ!!!」
「うおおおおおおおい!!サッチー!!助けろー!」
「イゾウ!!見てんなら助けろい!!!!」





「おい見せつけの次は助けろだってよイゾウ」
「女の子の方はもう神頼みしてるねぇサッチ」
「以外とかわいいね」
「お前ら…」









ドボン








「…おい落ちたぞ」
「…あれ」
「…どうしたことかね」
「…えーーっと」



「一番隊!!二番隊!!救出ーーーー!!!」

「「アイアイサー!!たいちょおおおおおおお!!!!!!」」












海の中に入る前、これは落ちると決意し息を精一杯吸い込んだ


ドボンと三人で落ちたわりには綺麗にひとつの音が響いた


マルコとエースは白目状態でもがいてる
二人を助けるすべなんて私にはなくて

ただ、二人が私のお腹まわりを腕をまわして絡めているのを

外れないように握るしかなかった


ゆっくりと下へ沈むのを仰向け状態で感じた


下からみる海と空はキラキラしてとても綺麗
こぼれる光が眩しい
ひしひしと感じるひんやりとした海の冷たさ
ガバボゴ言いながら落ちる二人と息がそろそろ持たない私


二人を引っ張って泳ぐほどうまくもないし力もない。


誰か気づかないかなー







ドボンボチャンバチャンドボドボドボ!!!





流星のように海に何かが落ちた





「ばいじょおおおお!!」
「いぎでばぶがあああ!」
「いばぁいぎまずよお!」


むさい男集団が一斉にバタフライやクロールで来た
思わず残りわずかな息が溢れた
しょうがないよね
吹いちゃったんだもん










(隊長救出しましたああああ!!)
(途中女の子は無事でしたがいきなりもがきだし重傷!)


(…そりゃお前らが行ったら驚くわな)
(にしてもなんでエースとマルコは連れきたんだろうねぇ)






―――――――――――――――――

なかなかギャグがわからない















[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ