▽神楽△


あら、いらっしゃい。
ここは私、神楽の部屋。

虐められたいならおいでなさい?

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10/07(Sun) 13:17


妖しく微笑む(様に見える)神楽の唇に純が唇を近づける。

神楽の胸は今にも破裂しそうなほど激しく高鳴っていた。

「神楽……さあ今こそ私と契りを交わしましょう」

純の言葉に神楽は頷く。自分の意思ではなく、神楽を操っている力で。


自分の意思ではなく。


押し流されそうになっていた神楽の瞳に意思の力がハッキリと灯る。

そしてパチンと何かが弾けた気がして神楽は身体の自由を取り戻していた。

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10/07(Sun) 18:23
神楽


おばか!!これは私であって私じゃないのよ!


(金縛りが解けたと同時に迫る純へとやはり何時ものごとく拳がうなる。
恥ずかしさでいっぱいな自分に混乱して一気に汗がふき出した)

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10/07(Sun) 19:32


「いたたた……神楽や、わかっておりますよ。」

純はクリーンヒットした顎をさすりながら言う。

神楽はポカンとして、拳を掲げたまま固まる。

……そして見る見る般若の様な表情になり炎を拳に纏わせ、純の目の前に仁王立ちになる。


自分が操られている事を知っててよもやどさくさに唇を交わそうとしたなどと、許さん。

神楽がふるふると震える拳で目の前の女の敵に制裁を加えようとしたとたん


「お待ちなさい!私とて彼女が頼んでこなければこんな事いたしませんよ!」


彼女?純の視線は自分の後ろに向いている。

振り返ると紅の着物を着た長い髪の女の幽霊が申し訳なさそうに、そして少し恨めしそうに神楽を見ていた。

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10/09(Tue) 07:48
神楽



やっぱり…幽霊…

なんでこんなことを…


(驚くも幽霊の意図がわからずに首を傾げ、とりあえず自分の体を隠そうと脱いだ服をたぐりよせ)

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10/09(Tue) 08:38


(ごめんなさい……)

神楽の頭の中に声が響いてくる。

(私は100年前にこの屋敷で病によって死んだ者です。)

幽霊はスーッと服で自身の胸元を隠す神楽へと近づく。

(私はこの屋敷の一人娘として恋も知らぬうちから許婚を決められていました、……それが不敏だった訳ではありません。身体が弱かった私は許婚の顔も知らぬうちに病に倒れこの部屋で息絶えました。)

と、幽霊が神楽にすがる様にしがみつく。

(お願いです!私も愛する人に抱かれる喜びを知りたい……貴女の身体に入って、その喜びを感じさせていただけないでしょうか!?)


神楽はぼけーっと幽霊の顔を見つめる。

やがてそれが「自分がとり憑いた状態で純に抱かれてくれ」と言う事だと理解すると顔を引き攣らせ

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