▽神楽△


あら、いらっしゃい。
ここは私、神楽の部屋。

虐められたいならおいでなさい?

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11/20(Tue) 22:51
神楽



…土蜘蛛が…純達のいる村を滅ぼしに…?


(まさか、という顔で語る純を見ればその後の展開を想像して眉をしかめ)

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11/21(Wed) 20:24


「男達は殺され、女達は皆土蜘蛛に……実際土蜘蛛に捕われた事のある神楽なら、何をされたかはわかるでしょう。」


純は月明かりに照らされた神楽を見つめて言う。

「……勿論、私の妻だった楓も。土蜘蛛の糸に……かろうじて息のあった私の目の前で、狂い死んでいきましたよ……」


純の力いっぱい握った拳の内側から、一筋血が流れ落ちる。顔はいつになく虚ろな表情だ。

「……それからですよ。私が土蜘蛛を追って旅に出て、奴を倒すための修業をし始めたのは。……寿命を縮める禁呪にまで手を出してね。」

そこで神楽はハッとする。
純の使う、妖怪の力にも似たあの力の事を。

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11/23(Fri) 01:40
神楽


それが…禁術を…自分の命を削ってまで土蜘蛛を倒したい理由なのね…


(さぞかし辛いだろう。悔しいだろう。憎しみと怒りに震えたであろう。
純の顔を真剣に紅い瞳に映した。
無言のまま血が垂れるまで強く握り締めた拳をそっと両手で包み、自分の胸の前まで持って行き不意に不敵な笑みを浮かべ)


…誓うわ。
私は純と共に…必ず土蜘蛛を倒す…!
力を貸してあげるから有り難く思いなさいな!

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11/23(Fri) 10:12


「神楽、貴女は何年生きるのでしょうか?」

純は神楽の細くしなやかな指で包まれた手を、さらに手を重ねて言う。


「人間より、遥かに寿命は長いのでしょう。」

純は神楽の紅い瞳を見つめながら言う。

「……禁呪とは言わば呪いです。私の寿命は人間のそれより遥かに遥かに短い。だから、」

そう言って純は笑う。神楽はいつもニヤニヤとにやけてばかりいる純の、本当に笑った顔を初めて見た気がした。

「だから、貴女はこの旅が終わったら……私の事は忘れなさい。私は楓の元にいきます。」

見透かした様な目で、純は神楽に自身の想いを伝えた。

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12/03(Mon) 08:41
神楽



…え?
な、なにを…言っているのよ…


(じわりじわりと広がる胸の痛みに焦りを隠せず冗談だろうと引き攣った笑みを見せ)


確かに…確かに私は…妖よ…
だからこれから何百年…何千年と生きるわ…
でも……っ!


(泣きそうに眉を下げ純の服をギュッと掴み、だがすぐに離した。
一度経験したことのある痛みと似ている。これ以上、純を想っては…いけない。)

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