Trip梯
□06
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両親の葬儀の次の日から私は今までの家で一人暮らしを始めた。中身はもう20歳過ぎたんだし、変化の術で家事もできるしね。
三代目がいろいろしてくれようとしたけど、丁重にお断りした。ただ、火影様が一つ譲らなかったことは、
「おっはよー凪、ちゃんと寝れた?」
「おはよ、カカシさん。さっき起きたとこ。ふ…わぁ……」
「そっかそっか。朝ごはん作るから、顔洗っといでよ」
「あ、もう作ったよ。一緒に食べよ」
「…仕事早いね、相変わらず。」
はたけカカシ上忍を、私の世話役としてつけて週に何回か様子を見に来させること。
はたけカカシっていえば、モロメインキャラなんだけど、まぁ火影様があそこまで言うからしぶしぶ了承した。あ、カカシさんが嫌いとかそういうんじゃなくて、ただ原作に近い人とあんまり関わりたくないってだけなんだけど。まぁ今更関わり持たないようにするのもしんどいし、もういっかってカンジに最近なってきた。多分変なことしても仁さんがうまいことしてくれるでしょ。
「いつも思うんだけど、どうやって家事してるの?」
「あー…。あんまりいわないでね」
頭の上にはてなを浮かべながらも頷くカカシさん。私は素早く印を結び、「変化」と言う。体を包んでいた煙りが晴れると、私の姿は目の前のカカシさんそっくり。になってるはず。
「………うわお。びっくり」
驚くカカシさんににこりと微笑み、変化をとく。いつもは18歳の時の姿に化けるんだけど、何で将来の自分の姿知ってるの。ってなるから今はやめといた。カカシさんをみると、まだ目を見開いてた。
「その歳で変化、しかもそっくり。びっくりしたよ」
「お父さんとお母さんと修業したからね」
「凄いね。偉いなー、凪は」
「…えへへ」
頭を撫でられ、自然と笑みが零れる。カカシは、こんな妹欲しかったなー。と思いながら優しく頭を撫でた。「お兄ちゃんって呼んでも良いんだよ」「え?」なんて会話がなされながら平和に時が過ぎていき、ついに凪はアカデミーに入学した。
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