Trip梯

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次の日。集合場所に行ったらもう皆集まってた。


「おはよ。皆早いね」

「凪ちゃんが遅いんだってばよ!ギリギリじゃねーか!」


あははーと笑えば聞こえてくる腹の音。私以外の三人皆から聞こえてくる。


「お腹すいたぁ……」

「ホントに抜いてきたんだ、朝」

「……食べてきたのか?」

「当然」

「………。」


私がそういえば三人とも固まってしまった。
それから数十分後。ようやくカカシさ…先生が来て説明を始めた。うわー、原作をこんな間近で見れるなんて感激。


「でも!!危ないわよ先生!!」

「そうそう!黒板消しもよけれねーほどドンくせーのにィ!!!本当に殺しちまうってばよ!!」


そのあとカカシ先生が発した言葉にカチンときたナルト君が、クナイを投げようと構えた時にカカシ先生が消えた。


「そうあわてんなよ。まだスタートとは言ってないだろ」


さすがだ、カカシ先生。父さんより速かった。でも、見えないことはない。いける。


「でも、ま…オレを殺るつもりで来る気になったようだな…。やっとオレを認めてくれたかな?」


三人の顔はそれぞれ期待と不安にわかれた。確かにワクワクする。でも、個人のワクワクだけじゃこの演習は乗り越えられない。


「協力してスズとろう。さっきの見てわかったっしょ?個人で挑んでも無理だ」


私はそういって三人をみた。この演習で必要なのはチームワーク、それはわかってるから。でも、三人から返ってきた返事は予想通りのものだった。


「断るってばよ!」

「いくらお前の提案でもそれはのめない。」

「ごめん!!」


私は軽く溜息をついた。
その時、カカシ先生が私のほうを見て微笑んでいたことは、俯いていた私が知るはずのないことだった。

その後、カカシ先生のスタートの合図で私は一気に一番高い木の上に潜んだ。




それからの流れは以下のとおり。
ナルト君が一人で惜しいところまで行くが、変わり身をうまく使ったカカシ先生に逃げられ、バレバレのワナにひっかかってしまった。
その時カカシ先生にできたようにみえた隙をついてサスケがクナイと手裏剣を投げるが変わり身。
サスケを探していたサクラが幻術にかかり、悲鳴を上げて倒れてしまった。
居場所がバレたサスケは直接カカシ先生と対決するが土遁・心中斬首の術にかかり生首状態に。そのサスケを見てしまったサクラはまた悲鳴を上げて倒れた。
さすがに土に埋まったままは可哀相かなと思ったので助けに行く。


「出るの手伝ってあげようか」


サスケはちょっと恥ずかしそうに顔を背けながら「頼む」と言った。思わずくすりと笑ったら睨まれた。
無事サスケを救出し、サクラが目覚めるまで待っているように言ってカカシ先生の元に向かった。




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