Trip梯
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一人減るだけで家ってすごい広く感じるんだなぁと思う今日この頃、私は一人で流魂街をブラブラうろうろしてます。ブラブラっていってもちゃんと目的はある。“人目のない広い場所を探すため”だ。これでも前は忍者をやってた身。ちゃんと修業しないと体が鈍る。まあ家でもできるかぎりのことはしているけど限界はあるよね。
それに、抑えることができているとはいえ今では霊力というものを体に宿してるからそれのコントロールもやらなきゃ。チャクラコントロールと似てたから抑えられてるけど、これを使いこなさなきゃおばあちゃんに迷惑がかかるし、これからが大変だからね。
「お。ここいいんじゃない?」
潤林安からはちょっと遠いけど、林の中のひらけた場所。近くに池もあるからちょうどいい。ここなら水上歩くのも木登りもできるし術の修業もできそう。よし、ここにしよ。
周りに人の気配がないことを確認し、素早く印を結んで影分身を一体作る。軽い音とともに現れたもう一人の自分に軽く会釈してすぐに組み手を開始した。
1〜2時間後、ふと我にかえってみるとあたりは日が沈みはじめていた。
「ぅわ、気付かんかった」
影分身をといて家路を急いだ。つい関西弁が出たのは目をつぶっていただきたい。
これで修業の心配はないや。よかった。
調子に乗った私が毎日修業のために通うのはまた別の話。
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