main執事

□泣き雨
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ご主人様視点



雨が降っていた。
しかもかなりの勢いだ。

(―――すぐには止まないか。)

今日はこの屋敷に居る執事全員に庭掃除でもさせようかと思案していたのだが。

それで、なめろうにでも襲われればまあ上手いほうだとも考えていた。

しかし、こんなに強い雨では、いくら非道と言われる主人でも命令はできなかった。

そう考えていた三宮は、ふと窓に人影を見つけた。

詳しく言うと、窓から見える庭に、だ。

(―――誰だ?)
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