main執事
□怪しい声
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「…ひっ…い、やです!松木さん!!」
その声を聞いた時、背筋に冷たいものが流れた気がした。
幼なじみの連城瑠加の声が何故か松木候星の部屋から聞こえた時点で訝しく思ってはいたが、
聞こえた内容が一番の問題だった。
「大丈夫。我慢してくださいね?」
「…っでも、痛いっすよね?それ…いれるの…。」
「…もしかして、初めてですか?今時珍しいですね…。大丈夫。痛いのは最初だけで、痛いと思った時にはもう――ってますから。」
「――」の部分は聞き取れなかったが、明らかに話の内容は如何わしく聞こえる。