町の中3
□第68話 剛雷神×疾風神 前編
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ファントム[ヨルノズク])ホー…
不気味な暗闇の中
狩人は音もなく獲物に近寄る
キラー[マニューラ])そろそろか…
キラーは自宅の前で仁王立ちで何かを待っている
ファントム)ホー…久しぶりだなキラー
キラー)!!…
キラーは背筋が凍り付くような感覚に襲われた
ファントム)逃げないのか?
キラー)逃げたら逃がしてくれるのかよ
ファントム)生意気な口をきく
バッ
翼の刃がキラー目掛けて降り下ろされる
キラー)……
ファントム)回避もしないか…
キラー)俺に用があるんだろ?
ファントム)ホー…自分のするべき事が分かっているようだな。期待してるぞ
ファントムとキラーは闇に溶け込むように消えた
[お前は誰だ]
[俺はお前だ]
[俺は俺だ]
[お前は俺だ]
[何故お前が存在する]
[何故お前が生きている]
[俺は生きている?]
[お前は俺に従え]
[俺は誰の指図も受けない]
[ハデス[ダークライ]を復活させろ]
[主は俺だ]
[キラーを恨め]
[黙れ]
[全てを壊せ]
[やめろ]
[漆黒族の為に]
[俺は…]
[従え]
コウカク[ヌケニン])誰です?そこにいるのは
クロツメ[マニューラ])…………
コウカク)クロツメ、何をしている
クロツメ)別に…
クロツメから生えた数本のコードがプラグから外れた
コウカク)メインコンピュータに何をしていた
コウカクはかなり巨大な機械をいじりはじめた
その機械は部屋の真ん中にまるで大木のように立ち、全てを一度に視界に入れる事は出来ない
クロツメ)ルーク[ライボルト]とファントムの居場所は既に分かっていたのか
コウカク)襲撃にはまだ早すぎる。時を待てクロツメ
合図を送るようにコウカクはクロツメの方へ振り向いた
クロツメ)俺に指図するな
クロツメは部屋を出ていった