風詠み

□嵐の予感
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あっ、ヤバいんじゃない?

見慣れたクソ長い銀髪と二人の少年の状況にそう感じる。
それを隣にいるヤツに伝えた。

「ねぇ、アンタの弟弟子だったけ?そいつらがやられそうだよ」

そう言うとディーノは止めに行った。
勿論アタシも付いて行った。

「あいかわらずだな
S(スペルビ)・スクアーロ」

「子供相手にムキになって恥ずかしくねーのか?」

そう相手を挑発的に言う。
続いてアタシも

「やぁ、久しぶり
スクアーロ」

この状況に合わない調子で言った。
すると隣から

「おっおい、シオン!?
何お前まで話しかけてるんだ!?
っていうか隠れてろって言ったよな!?」

ああそういえば言われたかもしれない。忘れてた。

「まあまあ怒んなよ」

アタシが言うとディーノは溜め息をついた。
失礼なヤツだ。アタシが言うこと聞かないことぐらい知ってるだろ。

「シオン…
に跳ね馬」

スクアーロがシリアスな声でアタシとディーノの名を呼んだ。
が、アタシのことは無視して会話を進める。

「その趣味の悪い遊びを止めねーっていうんなら
オレが相手になるぜ」

スクアーロは分が悪いと思ったのか

「う゛おぉい 跳ね馬
お前をここでぶっ殺すのも悪くない
だが 同盟ファミリーとやりあったとなると上がうるせえ」

ふーん、一応そういうこと考えてたんだ。まあ、上がうるさいのには同感だけどねー。

「今日のところはおとなしく…」

おっ、観念したか?

「帰るわきゃねぇぞぉ!!」

そんな訳ないよね。
そう言うと目の前に居たパンツ一丁の少年の頭を掴んだ。
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