風詠み
□嵐の予感
2ページ/4ページ
その後はディーノが少年を助けようとしてスクアーロと交戦するかと思われた。が、スクアーロはバジルの持っていたボンゴレリングを奪って去って行った。
今は病院へ行く途中の道。
「久しぶりだね、リボーン」
懐かしい顔に嬉しくなり思わず声をかける。
「ああ、久しぶりだな
シオン元気だったか?」
その会話を聞いていた少年が話しかけてくる。
「あの、二人は知り合いなの?
あっいや年上だから知り合いなんですかの方が正しいのかな?
えっあっあれ?」
なぜか混乱している。まあ、仕方ないか殺されかけた訳だし。
アタシはそれがおかしくクスリと笑ってしまった。
それを見てまた彼が混乱していく。
「はじめまして、沢田綱吉クン
ちなみに同い年だよ」
「何で オレの名前…」
「まあ、そんなことは置いといて」
また混乱してる。
年上だって勘違いしてたし、なんか面白いかも。
「アタシはシオン。
シオン・トレット。
よろしく」
そう言って手を差し出す。
彼は戸惑いながらも手を握り返してくれた。