風詠み

□猫被り
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昨日届いた、今日から通うことになる並盛中学への制服に身を包んだアタシは今気分がいい。

幼い頃からこの世界にいたアタシは学校というものに行ったことがない。
何故行けなかったのかと聞かれれば、まあ、色々とあるので察して欲しい。
それでも九代目が家庭教師を雇って勉強をさせてくれたのである程度の教養はある。

でも、その九代目から先日学校へ通ってもいいという連絡があった。
どういう風の吹き回しかと思ったが、九代目がいいと言ったのでいいのだろう。
行ってもいいということだから、別に行かないという選択も出来る。
初めての日本だし、観光もしたいと思っていたので最初は行く気なんてなかった。
でも、その時、そういえばツナ達が通ってるのも並盛中学だったと思い出して。
アタシは興味を持ったので、スシを食べに行く予定を急遽変更して学校へ行くことにした。

初めての学校。
楽しみで、心が弾んだ。
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