空色の姫

□三者三様
1ページ/3ページ


私達はお昼を食べてもう一度部屋に集合していた。

「ナルト!
じっとしときなさいよ!!」

ナルトはさっきからずっとドアを覗いたりキョロキョロしている。

「何でオレ達7班の先生だけ
こんなに来んのが遅せーんだってばよォ!!」

まあナルトの言うことも一理ある。
なんで遅いんだろう?何かあったのかな?
近くに居たサスケに聞いてみると、オレが知るかと冷たく返された。

「ちょっと!!
何やってんの ナルト!!」

サクラの声でそちらを見るとナルトが黒板消しをドアの間にはさんでいた。

「遅刻して来る奴がわりーんだってばよ!!」

「ったくもー!
私! 知らないからね!!」

そう言いながらもサクラは内心ワクワクしていた。

「フン
上忍がそんなベタなブービートラップに引っかかるかよ」

「同じく」

そうだよ、引っかかる訳ない。
ドアの間に手が掛けられてガラリとドアが開く音がした。
開くと当然黒板消しは落ちていく、入って来た人の頭の上に。
それを見てナルトは引っかかったと大笑い。
サクラは謝ってはいたが心の中では同じく喜んでいる。
サスケは呆れる。

「私、初めてあんなに綺麗に引っかかったの見たよ」

「んー」

男の人が声を上げる。

「なんて言うのかな
お前らの第一印象はぁ…

嫌いだ!!」

一気に私達の空気が重くなった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ