空色の姫

□管窺蠡測
1ページ/6ページ


昨日先生が言っていた演習場に合否を決める演習を受けるために集合している。
今日は私達が下忍になれるかどうかを決める大事な日。
のはずなのに…

どうして集合時間を過ぎても先生は来ないのッ!

私達は全員集合し残りは先生だけ。
集合時間はもう3時間は過ぎている。
昨日もそうだったけど、先生は多分遅刻魔だろう、というか絶対そうだ。

あー、お腹空いたなぁ。
言われた通り朝御飯は抜いてきた。

そんなことを思っているうちにやっと先生が来た。
皆、遅いと大ブーイング。
忍なんだから時間は守らないといけないんじゃないの。

 * * *

場所は変わって演習場に。
先生は目覚まし時計を12時にセットすると、今回の演習のルールを説明した。

「ここに スズが3つある…
これをオレから昼までに奪い取ることが課題だ。
もし、昼までにオレからスズを奪えなかった奴は昼メシぬき!
あの丸太に縛りつけた上に目の前でオレが弁当を食うから」

朝御飯食べるなってそういうことだったんだ。
全員のお腹が鳴った。

「スズは一人1つでいい
3つしかないから…
必然的に一人丸太行きになる」

「…で!
スズを取れない奴は任務失敗ってことで失格だ!
つまり、この中で最低でも一人は学校へ戻ってもらうことになるわけだ…」

この言葉に全員の空気がピンと張り詰めたものに変わった。

「手裏剣も使っていいぞ
オレを殺すつもりで来ないと取れないからな」

「でも!!
危ないわよ先生!!」

「そう そう!
黒板消しもよけれねーほどドンくせーのにぃ!!
本当に殺しちまうってばよ!!」

「世間じゃさぁ…
実力のない奴に限ってホエたがる
ま…ドべはほっといて
よーいスタートの合図で…」

ドべと言う言葉を聞いた瞬間ナルトがクナイを先生に投げた。
が、それは後ろに回った先生によって止められてしまった。

「そうあわてんなよ
まだスタートは言ってないだろ」

先生の動きは私には全く見えなかった。

「でも ま…
オレを殺るつもりで来る気になったようだな…
やっとオレを認めてくれたかな?」

「ククク…
なんだかな
やっとお前らを好きになれそうだ…
…じゃ
始めるぞ!!
…よーい…

スタート!!」

こうして私達のサバイバル演習は始まった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ