空色の姫

□涸轍鮒魚
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「ギャーーー!!」

ナルトとサクラの叫び声で私は意識を戻した。
な、なに?

「あら、カカシ先生起きたの?」

さっきの叫び声が聞こえたのだろうツナミさんがこちらに来てそう言った。
コソコソと話しているナルトとサクラに私も同じようにして加わり聞くと、眠っているカカシ先生のマスクの下を見ようとしていたらしい。
生憎タイミングが良いのか悪いのか丁度目を覚ましたので見れなかったみたいだが。
何それ、凄く面白そう。
私も参加したかったよ。

「どうしたんだってばよ!先生?」

起きてからずっと口元を押さえて黙ったままの先生に不思議に思ったナルトが問いかけた。

「ん?ああ…
死体処理班ってのは、殺した者の死体はすぐその場で処理するものなんだ」

「それが何なの?」

先生の言う意図が掴めないサクラが聞き返した。

「分からないか?
あの仮面の少年は再不斬の死体をどう処理した?」

「は?
知るわけないじゃない!だって死体はあのお面が持って帰ったのよ」

何を当たり前のことを聞くんだと少し呆れたように質問に答えたサクラ。
益々先生の言いたいことが分からない。

「そうだ…殺した証拠なら首だけ事足りるのに…だ。
それと問題は追い忍の少年が再不斬を殺した武器だ」

武器?確か千本という針だった筈。

「まさか…」

何かに気付いたサスケが呟いた。

「あーあ…そのまさかだな」

カカシ先生とサスケとを見比べながら聞く。

「おそらく再不斬は生きてる!」
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