My Dear My Twin Brother!

It is nothing with two(二人で一つ)
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「やっべぇ!朝練に遅れる!」


「おはよ、ブン太。私はちゃんと起こしたからね?」


「わかってるっつーの!」



慌ててエナメルバッグを持って食パンを頬張るのは、私の片割れであるブン太。私たちは、双子の兄妹。生まれた時からずっと一緒に過ごしてきた大切な存在。




「じゃ、先に行くぜぃ!」


「行ってらっしゃい」




私の朝の日課は、自分とブン太のお弁当、そして朝ご飯を作ること。ブン太は私たちが通う立海大付属中学のテニス部で、その中でもレギュラー。ブン太が努力してたのを知ってるから、レギュラーになったという報告をもらった時は嬉しくて泣いてしまった。その時ブン太が『何で泣くんだよ。普通笑っておめでとうだろぃ』って笑いながら私の頭を撫でてくれたことは、今でも鮮明に覚えている。



「…あ」




私も朝ご飯を食べようと思ってテーブルに行くと、ブン太のお弁当とスポーツドリンクが置きっぱなしになっていた。



ブン太がお弁当を忘れるなんて、よっぽど慌ててたんだろうなあ。



私は笑いながら、朝ご飯をラップで包み、『用があるので私も早く学校に行きます』とまだ寝ているお母さんに置き手紙を残して家を出た。

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