虹色キャンディ
□こくはく
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「大成功だったね!」
学園祭は私たちの劇が何故か評価され高順位をとることが出来た。…バイキングはダメだったけどね。
フランのあの時の行動は、何度聞いても説明してくれないから諦めた。とりあえず後で一発殴ろうと思う。
一大イベントが終わり、学校もクラスも、落ち着きを取り戻し始めた頃だった。
「レモンちゃーんっ」
クラスの子に名前を呼ばれる。…まさか学園祭の時のフラン相手役の恨みが今頃きた…?
少し警戒しながら呼ばれた方へ向かうと、呼んだ女の子と、何やら知らない男の子がいた。
「私に何か…?」
むしろ邪魔なのは私?
疑いの念をたっぷりと込めた目で見れば、目の前の男子は楽しそうに笑う。おお、一般的にいうイケメンだ。
「いきなりごめん」
「あ、いや、それはいいんだけれども」
「俺、リュウって言うんだ。クラスは隣」
「は、はあ…」