夢の中。9

□2話
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「斬る」

「え、何を?」

「銀髪の侍を」

「なんで?」

「近藤さんがやられたから」

「えぇ!!局長やられたの!!??」

「てめぇー!!今日の会議寝てただろぉぉぉぉ!!!」

「…オキテマシター」

「真選組内で話題になってるんだからよぉ…起きてたらわかるよな…」

「…オレ、ミミワルイカラナー」

「てめぇも一緒に切ってやろうか?あぁ
?」

「おーい兄ちゃん危ないよー」

「!!うぉわぁああああああああ!!」

「あっアブねーだろうがぁ!!!もっとテンションあげて言えや!わかるか!!」

「他人からテンションのダメ出しまでされる覚えはねーよ」

「ああああああああ!!!てめーは…池田屋の時の…」

「えーと…君誰?あ…もしかして大串君か?アララすっかり立派になっちゃって…
何?まだあの金魚でかくなってんの?」

「オーーイッ!銀さん早くこっち頼むって!」

「はいよ。じゃ大串くん俺仕事だから」

「行っちゃいましたよ どーしやす大串君」

「まぁまぁドンマイ大串君」

「誰が大串君だ。それより喜多お前どこにいた?」

「隠れてた」

「はぁ?まぁいい…ちょっと刀貸せよ」

「…大事に使えよ」



「爆弾処理の次は屋根の修理か?」

「?」

「節操のねぇ野郎だ 一体何がしてーんだてめぇは」

「爆弾!?あ…お前あんときの」

「やっと思い出したか…」

「あれ以来どうにもお前の事がひっかかってた…
お前に似たやつがうちにもいてなぁ…」

「女とりあった仲なんだろ そんないい女なのか」

「!?おいこの刀…」

「あぁ?うちんところの奴のだが?」

「…ふーん。大事に使わねーとだな…!!」



「ぬをっ!!あだっあだっあだっ!!」

「…何しやがんだてめぇ」

「うちの大将の敵だ。剣一本でつくりあげてきた俺の戦友なんだよ」

「その道を遮るものがあるならば剣で…叩き斬るのみよォォォ!!」

「刃物プラプラふりまわすんじゃねぇぇ!!」



「…フフ面白れぇ人だ。俺も一戦交えたくなりやしたぜ」

「やめとけ、お前でもキツいぞ総悟」

「アイツは目の前で刃あわせていても全然別のところで戦ってるよーな男なんだよ。
勝ちも負けも浄も不浄も超えたところでな…」

「…そういうところは喜多ににてますねぇ」

「ところで…喜多は?」




「ちょっとそこのお兄さん?泥棒の容疑でしょっぴいちゃうよ?」

「…ほれ、刀」

「ありがとさん。…もっと大事に使えよ」

「知らねェつーの…。にしてもほんとに真選組なのかお前…」

「まぁーな。この前の池田屋のときもいたぜ?」

「…そんとき会ってくれてもいいんじゃね?」

「ヅラにはあったんだけどなー!」

「はぁ!?銀さんヅラよりあとなの!?」

「うん」

「…はぁー。こっちはお前に会いたくてしょうがなかったのによぉー」

「うん」

「もー…。っいててててて」

「!?大丈夫「チュッ」…」

「これでチャラってことで」

「傷、抉るぞ天パ」

「あ、いててててててててて!!!!」










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