【電波】

□薄暗い夜に
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「ねぇ…だめ?」
薄暗い部屋、大きなベッドに沈んだ少女は吐息混じりに男に問いかける。ベッドの縁に腰を掛け、タバコの煙を燻らせる男は少女の顔を見ると、口角を上げ眉を上げ「ん?」と疑問符を投げ掛けた。
「おねがい…」
少女は目に涙を浮かべながら男にねだる。
「駄雌」笑顔の男から発せられた声は冷たく、少女を畏縮させた。
「うぅ…あっ…。おねがぃ、します…」
男はタバコの火を消して一息つくと、少女に声を掛けた。
「何をお願いしてるの」
あくまで丁寧な問い掛けに少女は怯えつつ答えた。
「中のこれ、止めて…ください」
「なにの中に入ってる何を止めてほしいの?」
男はニタニタと笑う。
「えっ…そんな、のわかって…」
少女が言い切らないうちに男は「わからない」とかぶせる。
「やぁ…」
「嫌じゃない。」
「んっ…わ、私の中に入ってるバイブを…とめてください…」
「嫌」
男はそう言うと今まで静かだったモーター音が大きくなった。
「いやぁぁっ!」
ベッドの柵に手を繋がれた少女は腰を持ち上げ悲鳴をあげた。
「卑猥だね。」
男はニタニタと笑いを止めない。




◆近日更新予定◆

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