NOVEL(etc)

□07 Lobelia
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一人で暗い暗い宇宙を眺めて
見えるはずのない、遠くのアイツ等を睨みつけていた



青、紫、緑、橙

あの人が色を選ぶ時に挙げた色



青、紫、緑、橙

何で彼はその四色から選ぼうとしたのか、何故、この四色だったのか
私は何となくわかってしまった



(あの時、彼は無意識に言った)



だから、なんだか余計にドキリとした


紫は私が持ってるハロと一緒だから止めると彼は言った
(それはあの紫の髪のマイスターの色)
橙は何か違う気がすると言って
(それは彼がかつて相棒と呼んだハロの色、そしてマイスターの一人の色)
緑は私が選ばなかったから
(だってそれは彼の色だから、壊すのは嫌だった)

彼の新しいパートナーの色は青になった
(それは確か刹那の色)



嗚呼、ヤダヤダ

隙を見ては私とニールにぃの間に入り込もうとする
ニールにぃの中から消えたはずのアイツ等が、私は大嫌い



(だってそうでしょ?アイツ等の側には、もう新しい『ロックオン・ストラトス』が居るじゃない)



暗い暗い宇宙で、一人ボロボロで、浮かんでいたキレイな人
記憶も何もかもなくして、でもまた無意識に守るからな、と笑った人
私が見つけたんだ



(今更返してなんてやらない)



(今更返せなんて言わせない)



ギリリ、と歯を噛み締めて
ネーナは暗い暗い宇宙を睨み付けた




私達を引き離そうそするものなんか要らない
そんなもの、全部全部壊れてしまえ






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Lobelia=沢桔梗
敵意






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