etc.

□Other。 2007-2008
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 【手紙】
2008/07/03

最近手紙を書く機会が増えた。
正確にはさっち自身が書く機会を増やしたのだが。

携帯が普及して遠く離れた人でも手軽に連絡を取れるようになった今だけど、敢えて手紙で。

メールや電話もいいけど、手紙には手紙の良さがある。

手紙ならではの暖かさもあるし、メールと違ってゆっくりと時間を掛けて書くことが出来る。
そして届いた手紙はいつまでも形として残りいつでも読み返せる。

もちろんメールだって保存をちゃんとしていれば、いつでも読めるけど何かが違う。

昔から手紙が好きでよく書いていた。
手紙の中のさっちはたぶん1番本当のさっちに近いと思う。
文字にすると不思議と普段あまり口にしないような事も素直に言葉に出来る。
だから1番本心に近い。

普段表に出さない弱さも時々顔を見せる。
不思議だね。

さっちが中学生の頃、何人かの子と文通をしていた。
そのうちの1人とは今も繋がりがある。と言っても毎年年賀状のやりとり位だけど。
それでも未だに繋がりがある事が嬉しい。

あの頃の事を思い出すと凄く懐かしい。

毎日郵便屋さんが来るのが楽しみだった。
郵便屋さんのバイクの音が聴こえると、ワクワクしながら2階の窓から外を覗き郵便物があるかをチェックしていた。ポストの閉まる『カタン』って音が凄く嬉しくて楽しみだった。
郵便屋さんがポストに入れたのを確認して軽い足取りでポストへ向かい、さっち宛のお手紙があるかを確認するのが日課になっていた。

手紙を読んだ後は浮かれ気味にレターセットとペンを用意してお返事を書く。
そんな生活をどの位していたんだろう。
お互い少しずつ大人になっていき、それと共に手紙のやりとりも減っていった。
でも、なんだかんだで細く長いお付き合いを続けている。

昔貰った手紙を引っ張り出して読んでみた。
当たり前だけど、さっちの書いた手紙は手元に無いからどんな事を書いていたかは相手の手紙から憶測する事しかできない。

あの頃のさっちはどんな事を手紙に書いていたんだろう。
お互いの恋の悩みや友達の事など色々話していたみたいだ。

ずっと前に、書き続けていた手紙を相手の人がちゃんと保管してくれていて、会った時に見せてくれたというのを何かで見た。

そんな楽しみ方もあるのかと思うとその人達が羨ましく、さっちもやってみたいなと憧れる。
いつかそんな日が来て欲しいな。

きっと読んだら笑っちゃうんだろうな。

久しぶりに彼女に手紙を書いてみようかな。


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