etc.
□Drum。
43ページ/47ページ
【近くて遠い人】
2008/05/03
さっちがドラムを始めてからずっとお世話になっている師匠のライブを見に行ってきた。
3ステージあるうちの2ステージを見た。
こんなにじっくりと見たのは初めて。楽しかった。
やっぱすげぇ〜と感激。
ライブの後に30分ぐらいお話をしたのが1番の収穫かもしれない。
なかなかゆっくりお話をする機会が無かったから。基本は他愛もない話だったけど。
ドラムは楽しいよ。
師匠はそう言った。
うん。確かに楽しい。どの辺りがどう楽しいとかは上手く表現できないけど。
楽しいけど難しいと言うと、難しいと思ったら余計難しくなるよと言われた。
ドラムは難しい楽器。
難しい部分をあげたらきりが無いよ。
難しいと思ったら難しいものでしかなくなり、つまらなくなってきちゃう。
ドラムは楽しまなくちゃ。
楽しんだ方がいいよ。
俺はドラムをやり始めて20年になるけど未だに楽しいよ。
今でも練習を重ねる度に上達してるのが分かるし、楽しいからずっと続いてるし。
楽しめないと続かないよ。
重い言葉だな。
つくづく思う。
さっちの師匠がこの人で良かったなと。
最初にドラムの楽しさを教えてくれた。
本当は基礎からみっちり教えて貰いたかったんだけど結果としてこれで良かったのかもしれない。
楽しいと思えたからこそ今があるのだから。
継続は力なり。
どんな練習してても、それは他の面でも必ず繋がっている。
練習に順番なんてないよ。
何をやっても全体的な底上げになってるから大丈夫。
自分では上達してなく思っても必ず上達してるから大丈夫。
自分のドラムの音を録音してごらん。
何年後かに聴いたときに恥ずかしくて仕方ないよ。
確かに自分では上達してるのかどうかなんて分かんない。
でも最近、音が変わったなってなんとなく感じてる。
あとアクセントがちゃんとアクセントになってきた。今まで左のアクセントが甘かったんだけどちゃんと音の強弱が付いてるような気がする。
だからたぶんそれなりには成長してるんだと思う。ってかそう思いたい。
アドリブの話しになって、アドリブが効かないと言ったら『効く効く』と。
叩くか叩かないかの差だって言われた。
止まってもいいから叩いちゃいなよ。絶対叩けるから。
大丈夫だから。
『叩くか叩かないかの差』って言葉が重かった。
さっちはいつも躊躇って叩けなくなる。
耳が痛い言葉だった。
そこからフィルの話しに発展。
最近フィルを考えてるって話になりワンパターンで悩んでると相談してみた。
それでもいいよ。
そこから発展させていけばいいんだよ。
パラディドルを上手く使えばいいよ。
最近のさっちの悩みである叩けないフィルに関しては、それは無理だよ。ありえない。
とすっぱり言われてしまった。
薄々感付いてはいたけどやっぱそうなのね。
さっちってばありえないフレーズを考えていたのね。
メロディー楽器をやってる人は音階で考えがちだけど、ドラムはドラムだからって言われた。
妙に納得。
まだまだ修行が足りません。
さっちももうすぐ3年になる。
いい加減『初心者』と言う言葉が通じなくなる。
その話もしてたんだけど、3年になるんだからそろそろ初心者から抜け出そうねって言われた。
でも3年なんてまだまだだよ。やっと基礎が解り始めて来たぐらいの時期だよと。
そうなのか。
でもそうかも。
3年と言っても、どれだけの密度で過ごしてきたかによって今が異なる。
さっちは充実させてこれなかったから本当知らない&解らない事だらけ。
技術もそうだし知識をもっと身に付けたい。
経験も重ねたい。
ある程度のレベルでいいから何でも叩けるようになりたい。
視覚で感じる刺激だけでなく、メンタル面で沢山の刺激得ることの出来た貴重な日だった。
そして、さっちにとって一番身近で尊敬するドラマーは近く遠い人だと実感した日でもあった。