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□取りあえず皆でゲームしようか
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「戦争が無くならない理由ってさ」
「なんですかいきなり」
「なんとなく、仕事に詰まったから考えてただけ」
「それで理由とは何なのです」
「遺伝子情報に組み込まれてるからなんじゃないのかな」
「はあ、遺伝子ですか」
「ほら、目の前にプリンがあったらお腹が空いてなくても食べたいなーって思うでしょ。あれとおんなじ」
「確かにまあ、すぐにではなくても食べたいとは思いますね」
「戦いたいなーって思う情報がずっと前から組み込まれてるんだよ。昔は食べるためにマンモスと戦って、動物と戦わなくても手に入るようになったらそれを奪うために戦って、食料がなくなったら土地を奪うために戦って」
「遺伝子的にではなくても何かを奪うという目的があれば戦ってしまうものなのではないですか。話し合いをするにも外国の方相手では言葉も通じなかったでしょうし」
「でも人を殺してもいい理由にはならないでしょ」
「そうですね。でもそうなるとこの国も今戦争をしていなければ欲求が満たされていないことになりますよ」
「してるじゃない。ポケモンバトル」
「ポケモントレーナーではない方もいらっしゃいます」
「それでもみんな何かと戦ってる。学者なら論文の発表競争。アスリートならライバルとの競技競争。なんでもいいんだよ」
「もし、それらの競争なり目的がなくなってしまったら?」
「またこの国は戦争するんじゃないかな」
「平和への活動者がいるとしても?」
「その人たちだって、戦争賛成派と戦ってるんだもの。戦争って呼ばれる規模に達してないだけで穏健派の人たちだって過激派の人とずっと戦ってるんだよ」
「だからですかね。私たちがいつも書類仕事と戦わされるのは」
「きっと上司の人たちが競争して僕たちに仕事を回してるんだよ。そうと決まれば僕たちも上司と戦わなくちゃ」
「ええ!この書類と戦った後にですけどね」
「そうですねー」





日本が平和なのはゲームやスポーツで闘争本能が満たされてるからだっていうどうでもいい持論。
ゲームあんまりしないから女子の方が男子よりイジメも多いし、イジメる奴は大体成績上位とか力が強いとかライバルがいないような奴らばっかだし。
引き籠らない程度に程よく何かに夢中になれば世の中平和だと思うって話。



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