[Aoex【Dream】]
□Blue. 08
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※夢主視点※
あ、燐が寝てる。
「奥村くん、奥村くん」
先生が何度か呼ぶと、
「スキヤキ!?」
と、飛び起きた。
一体どんな夢みてたんだ。
「…帰れや!」
えっと…志摩くんの友達の、
勝呂竜士くん、だっけ。
殺気凄いな…。
次の時間、悪魔学。
「腐の王、アスタロトの眷属で、最下級の悪魔の名前は?…奥村!」
なんでそこで燐当てちゃうかな……とか考えてたら予想通り。
燐は答えられなかった。
うわ、ここでも勝呂くんが…。
そして次、グリモア学。
いやもこうこれは燐寝る寸前だし。
そして雪男が先生の__悪魔薬学。
「それではこの間の小テストを返します。__志摩くん。」
「ほぉい。」
「神木さん。」
「はい」
「安田さん。」
「はーい。」
得点は__83点。
「…微妙。」
と呟く。
すぐ横では燐と、落ち込む杜山さん。
「奥村くん______胃が痛いよ。」
「……スンマセン……」
燐が頭をかきながら席に戻り、私に向かって
「しおりは何点なんだ?」
と問う。
「…83。」
「……いいよなー、しおりは頭良いし。今度勉強教えてくれよ。」
「んー…いいよ。」
「サンキュっ」
にこ、と笑う燐。
燐は笑ってもかわいいよね…。
その横を勝呂くんが凄く殺気立たせて通る。
「…2点とか狙ってもよぉ取れんわ。女とチャラチャラしとるからや、ムナクソ悪い」
「は!?」
うん__勝呂くん怖い。
「…よく頑張りましたね、勝呂くん。
」
勝呂くんが自分の席に帰り際、こちらに向けたのは…
「わ、98点…」
思わず言ってしまう。
あー…なんか口論が始まった。
大丈夫かこの二人…。