「俺の子を孕むか、俺の血肉となるか、選べよ」
□悪魔の囁き〔6〕
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自分からアンモニア臭がする。臭い。
彼にも伝わっているはずの匂い。
リイルさんはノックしてから部屋に入った。
「お、いい感じ」
入った部屋は少し変わっていて、廊下のすぐ脇のガラスの壁の向こうには広い浴室。
廊下を突き進むとセミダブルベッドが置いてあった。
それ以外には何も置いてなくて。
変わった部屋だな…。
部屋をキョロキョロと見回してみると、リイルさんはベッドの傍のガラス扉から浴室に入った。
本当に広い…。
ベッドのあるところより広い。
そんなことを考えていると…。
「アイコ、脱げ」
「え」
リイルさんは私を下ろして、私の漏らしたもので濡れている服を脱ぎ始めた。
「あ、ぅ…」
「恥ずかしいとか、そんなこと考えんな」
抵抗する間もなく、パパパと全てを脱いだリイルさんは私の服にも手をかけた。
「待って…!」
「待てねえよ」
突然バスタオルを頭から被せられて、視界が暗くなって。
えっ…?
「今日だけ巻き付けんの許してやる」