「俺の子を孕むか、俺の血肉となるか、選べよ」
□悪魔の囁き〔11〕
1ページ/16ページ
新しい同居魔物(?)が加わって、バタバタする日々が続いている中…。
「きつ…」
「わ、私もっ…う」
「もっと楽な体勢にしてみろよ…」
「こ、こうですか?…あうっ」
「はー…やっぱ駄目だ。ナジュカのところに買いに行こう」
「そうですね……」
ある朝突然、ブラジャーが自分で留められなくなったのだった。
フロントホックのブラは持っていないので、恥ずかしいけどなんとかリイルさんに背中のホックを留めてもらおうとして。
だけど、全然留まらなかった。
胸が大きくなった自覚はないんだけど…太ったのかな?
少し落ち込んでいると、リイルさんは嬉しそうに笑っていて。
「やっぱり胸、でかくなってるな」
「ブラジャーが縮んだとかではなくて?」
「この前、風呂で揉んだ時にもそう思ったんだから、そうだろ。
揉んだ甲斐があったな」
そ、そんな“揉んだ”を連呼されると、恥ずかしいんですけど。
…でも、本当に胸が大きくなっているなら嬉しいかも。
小さい胸がコンプレックスなのだから。
そう思いながらリイルさんに背を向けて、厚手のワンピースに腕を通していると。