「俺の子を孕むか、俺の血肉となるか、選べよ」
□悪魔の囁き〔13〕
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そ、そんな言葉、言えるわけがない。
でも…。
ぷるぷる…と、体を無意識に震わせてしまい、それをリイルさんに気付かれて。
口の周りを指で拭った彼は、その指をペロッと舐めた。
味わうように何回も、私に見せつけるかのように。
自分の長い指を、いやらしく舐めとっているのだ。
「ん…、処女の味。お前も舐めろよ」
「い、いやっ…むぐ」
指がズポッと無遠慮に、私の口へ侵入してくる。
不思議な味が広がって、リイルさんの…せ、せ…い液とは違っていた。
「美味いだろ?」
「む……んうぅ…」
小さく頭を横に振ると、リイルさんはクスリと笑って。
「で?どうなんだよ」
私の口から指を抜いたかと思えば、私の唾液が絡んでいる指を、下の方へとやり。
クリに塗りつけるように、指を動かし始めた。
「あっ…や、だめ…無理っ」
「は?無理って、何が」
私の顔へ自身の顔を近付け、少し怒りの孕んだ声で問いかけるリイルさん。
俯かせていた顔を上げると、金色の瞳に捕まってしまって。
随分と前、リイルさんが女性と、え…っちをしていた時を強制的に見せられた時の。
あの女性と、同じような表情の私が映っている。