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□屋上の美ショウネン…3rd season
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先輩がいなくなって、1ヶ月が経とうとしていた。





最初はその事に騒いでいた生徒たちも、今はもう誰も彼の名前を出して話をしない。





屋上の美娼年は、この学校から消えてしまったのだ………。








3rd season








最近気付いたことがある。



男女兼用だと思っていたネクタイ。



それは、私の学年からそうなったらしく、今私がしている“元先輩のネクタイ”は男子用で、ちょっと長め。



それは、体育の後の更衣室でクラスメイトから指摘されて気付いた。



興奮した様子で「彼氏と交換したの!?」と聞かれて、誤解をとくのに大変だった。













「記憶に刻みつけられてしまった…」



誰もいない屋上で、私、柳田美佐は寝転がって空を眺めていた。



「…………」



久しぶりにシたからだろうか。



あの日から数日間は、倦怠感と先輩が入っていた感じが残っているのと、

先輩に会えないことで、とにかくイライラしてしまい大変だった。



理加から先輩が学校からいなくなったと聞かされた時、頭に過ったのは彼のスる前の弱々しい雰囲気と、シた後の笑顔だった。












「ばーか、ばか、先輩のぶわーーーかっ!!!」



先輩へ汚い言葉を空へと投げ付けながら、私はムクッと起きる。



帰ろう。



そう思って鞄を持ちながら立ち上がる。



先輩が私を抱いたこと。


それから、先輩が『友達』を知っていたこと。



私に暗い疑問を残して、消えて……。











『ミサ………仲良くしてよ。俺ら友達なんだから』











「!」



突然思い出してしまった、記憶から抹消したと思っていたもの。


それを振り払うように、頭をフルフルと横に振っていると。



私が屋上のドアノブに手をかける前に、それが回って……。





「柳田、美佐さんですよね?」





ドアが開いて、暗闇の中から人が出てきた……。
 

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