「俺の子を孕むか、俺の血肉となるか、選べよ」
□悪魔の囁き〔3〕
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「…………」
「…………」
「………あーあ、邪魔されて最悪なんすけど」
「本当に申し訳ございません」
月島藍子、ただいまリイルさんに向かって土下座中です。
あの後、部屋から慌てて出てきた真っ裸のリイルさん。
そして、開かれた扉の向こうに見えた、シーツの上で横たわり、こちらをバカにしたような目付きで見ていた胸とお尻がデカイ女性(美人)。
別に嫉妬とかそんなんじゃないけど。
完全に負けた…と思った。
そして、私はリイルさんから首閉め攻撃を喰らって、撃沈。
で、土下座中の今となる。
リイルさんはマジギレではないが、かなり怒っていらっしゃる。
椅子の上でふんぞり反っている彼からは、異様な怒りのオーラが漂っている…。
「ったく、免疫無さすぎだろ」
「はい……」
「つーことで、免疫高めるぞ、顔上げろ」
「は、はい……」
どうやって?と思いながら、顔を上げた。
リイルさんは大股を開けて、私を手招きしている。
よく分からないまま膝で歩いて彼に近付いた瞬間。
ガッと彼の足が私の頭を挟んだ。