「俺の子を孕むか、俺の血肉となるか、選べよ」
□悪魔の囁き〔6〕
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あ、体を隠せってことか。
「リイルさん、あっち向いてください」
「チッ」
舌打ち!?
でも、彼はあっちを向いてくれた。
その間に全てを脱いで、ガッチリと体にタオルを巻き付けた。
脱いだ服は近くにあったカゴに入れて。
私は全裸の彼に声をかけようとした。
美尻……ハッ!!
何を考えているんだ私は!
慌てて近くの棚にあったタオルを持ってから、リイルさんに声をかけた。
「リイルさん、終わりました。で、これを」
「あ?なんだよ」
嫌な顔をしつつ、私が差し出したタオルを受け取って巻いてくれた。
……リイルさんが優しい。
しかし、私は知っている。
リイルさんはアメとムチの使い方がうまいから。
絶対この後なんかあるに決まってる。
そんなことを考えていると、突然脇にリイルさんの手が差し込まれて。
「キャッ!キャ―――」
浮き上がる体。
初めてのことじゃないのに、正面を向いて抱き上げられると、よりドキドキが増す。
っていうか、これって赤ちゃんとかにやる高い高いじゃ…。
…まさかの幼児扱い?