「俺の子を孕むか、俺の血肉となるか、選べよ」

□悪魔の囁き〔8〕
2ページ/16ページ

慌てて謝ったが…。



「お前、ほんと学習しねえやつだな…」


「うっ……」


「もお、いい。今日は早く寝ろよ」



リイルさん、明らかに不機嫌だよ…。



部屋の電気を消し、ベッドの側の小さいランプだけが灯っている。



リイルさんは布団に潜りこんで、こちらに背を向けている。


………。



こんなモヤモヤしたまま、試験なんて受けられないよ…!



私は思いきって立ち上がり、行動に移した。



「………ん?」



私が彼のベッドに近付いた気配を感じとったのか、リイルさんはめんどくさそうに、こちらへ顔を向けた。



「…んだよ……」


「ほ……」


「あ?」


「ほっ奉仕させてください!!」


「はあ!?」



恐らく顔が真っ赤になっている私。


そして、私がそんなこと言うと思ってもいなかったであろうリイルさんは、起き上がり、ものすごく驚いている。



「なんだよ、熱でもあんのか?」


「違います、その、リイルさん怒ってるから…」


「は?俺の怒りを沈める為に奉仕?ざけんな」


「え……」


「俺のモノくわえたくてスるんじゃねえんだろ?」



確かにそうなんだけど…。


上手く自分の気持ちが伝わらない。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ