「俺の子を孕むか、俺の血肉となるか、選べよ」
□悪魔の囁き〔8〕
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慌てて謝ったが…。
「お前、ほんと学習しねえやつだな…」
「うっ……」
「もお、いい。今日は早く寝ろよ」
リイルさん、明らかに不機嫌だよ…。
部屋の電気を消し、ベッドの側の小さいランプだけが灯っている。
リイルさんは布団に潜りこんで、こちらに背を向けている。
………。
こんなモヤモヤしたまま、試験なんて受けられないよ…!
私は思いきって立ち上がり、行動に移した。
「………ん?」
私が彼のベッドに近付いた気配を感じとったのか、リイルさんはめんどくさそうに、こちらへ顔を向けた。
「…んだよ……」
「ほ……」
「あ?」
「ほっ奉仕させてください!!」
「はあ!?」
恐らく顔が真っ赤になっている私。
そして、私がそんなこと言うと思ってもいなかったであろうリイルさんは、起き上がり、ものすごく驚いている。
「なんだよ、熱でもあんのか?」
「違います、その、リイルさん怒ってるから…」
「は?俺の怒りを沈める為に奉仕?ざけんな」
「え……」
「俺のモノくわえたくてスるんじゃねえんだろ?」
確かにそうなんだけど…。
上手く自分の気持ちが伝わらない。