Lunatic
□第四話
1ページ/6ページ
長く、真っ直ぐな道の先には真っ白な神殿が見える。
その神殿は城と言っても差し支えなさそうな外形だった。
神殿を目指してルナはひたすら歩いたが、神殿はいつまで歩いても大きくならない。
その内焦りを感じて、遂に走った。
走るのに疲れ、神殿に目を向けると依然大きさは変わらないままだった。
「もーー!!何なんだよ!いつになったら着くんだよ!」
振り返ってみると扉はゴマ粒ほどの大きさだった。
確かに進んでいることにほっとしたルナは、諦めずに進んでいればいつか着くだろうと黙々と歩いた。
そして、気付いたら神殿が目の前にあった。
「…は?」
訳も分からず神殿の扉を開け、床や壁に書かれている道標に沿って行くと祭壇に辿り着いた。