Lunatic
□第五話
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「じゃブレイズは一旦ここでお別れね〜」
ルナはレインの言葉を聞いて、疑問が浮かんだ。
「そういえば、なんでブレイズがここにいるんだ?何かやる事があるから見送ったんじゃないのか?」
「兄を見張っていたんだ。何か動きが怪しくてな。案の定私になりすまして月の扉をくぐっていた訳だが」
「セレーネは取り戻せないのかな?」
「奴はセレーネの復活を望んでいるのだろう。ルナの身体を狙うかもしれない」
ルナがうんざり声を上げたところで、レインはなるほど、と頷いた。
「大体わかったよ〜。でもその問題は試練を終えてからじゃないと対処の仕様がないみたいだね〜。」
「じゃあブレイズは試練についてくるのか!?」
「目を輝かせてるところごめんね〜。シャイナーがついていったら試練の意味がなくなっちゃうんだよ〜」
「う…、べ別に期待してたわわわけじゃななな」
「あからさまだねルナちゃ〜ん」
レインがニヤついてルナをつついたところでブレイズが嘆息して背中を向けた。
「ロッジは管理しておく。怪我しないで帰ってきてくれ」
そう言ってブレイズは闇夜に溶けた。