REBORN!

□優勝者
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太陽の君に



触れることはできますか?





『優勝者』






第一月曜日

ボンゴレアジトでの定例会議。


会議室には複数の主要マフィア幹部、ヴァリアーからはザンザスとスクアーロが参加していた。

ボンゴレ側は獄寺と雲雀が参加予定であったのだが、二人が任務の為に帰って来れなくなり、綱吉のみで会議が始まる。









―――数時間後








会議はなんなく終了。

その後、いつものようにヴァリアーと綱吉は別室で集まった。










「ゔお゙ぉい 綱吉! 獄寺達はどうした?」

スクアーロは1番不思議に思っていた事を綱吉に聞く。


「隼人も恭弥さんも別任務に出てるよ」

「なら、今ボンゴレにはお前しかいないのか?」

「まあね」

この時、わざわざつまらない会議に出て来た2人は不適な笑みを浮かべた。


「フンッ 会議に守護者が誰も出ないなんて、頭の硬いジジイ連中にムダ話しをさせるだけだぜ」

ザンザスがハッと笑いながら、綱吉に言った。


「そう?」

「ハッ 何を言ってやがる」

「まあ、多少言われることは分かってたけどね」

綱吉の苦笑する姿にザンザスはチッと舌打ちをした。


「それにしても、ザンザスにはいつもスクアーロがいて良いよな スクアーロは仕事出来るし強いし」

ツナはスクアーロを見ながら、にこにこ笑う。


「あ?」

「雑務がこのカス鮫しか出来ねえから仕方なくコイツがいるだけだ」

ザンザスはヤレヤレといった感じで答えた。


「ゔお゙ぉい! てめえな‥「あ゙あ?」

スクアーロの言葉を遮りザンザスは思いっきりスクアーロを睨む。


「ははっ、ほんと相変わらずだな」

クスクスッと愉快そうに笑う綱吉。


(フン…相変わらずなのはお前だ)

(変わらないのはどっちだぁ?……)

2人は綱吉の笑顔を見て優しい目つきになる。


「悪いけど、隼人と恭弥さんからの連絡があるかもしれないから戻ったらまた連絡する」

「めんどくせえ」

「ボスさんよぉ、なら、綱吉の相手は俺だけでいいぞぉ」

スクアーロは隣にいるザンザスに向けて軽く笑いながら言った。


「はっ、てめえじゃ綱吉の役に立たねえだろうが」

ザンザスはスクアーロを見ずに言う。
その言い方にスクアーロがカチンと来て言い返そうとしたが、綱吉が口を開いた。


「ザン「2人がいると仕事が楽で助かるよ 連絡したら来てくれないか?」

スクアーロが何か言う前に、綱吉がジッと2人を交互に見て笑顔を向ける。


「チッ……仕方ねえな 」

ザンザスが綱吉をチラリと見て、少し優しい顔をした。
スクアーロも続いて返事を返す。


「スクアーロ、この前のお菓子ありがとう おいしかった」

「そうか……また買って来てやるぞぉ」

スクアーロはそう言うと綱吉の頭を撫でた。


「オイッ 行くぞっ」

ザンザスはスクアーロと綱吉が仲良く話す姿が気に入らず、部屋から出て行く。


「お゙い……チッ またなぁ綱吉」

頭に置いていた手を離して、慌ててザンザスの後を追いかけた。


「ふう…、オレも仕事しないとな」

綱吉はそう呟いて部屋から出て行った。




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