REBORN!

□それが一番の薬
1ページ/7ページ


君のために



貴方のために





『それが一番の薬』




〜ボンゴレアジト・イタリア〜



昨日の夜から降り出した雪の影響か…その日はとても寒かった。
ボンゴレの敷地内は一面に雪が積もっていて部屋の窓から綱吉がそれを見渡す。

「白一色…壮観だな ね、リボーン」

綱吉は振り返らずにそう言い、ドアを開けたばかりのリボーンは鼻で笑う。
彼は綱吉のことは放っておいて真っ先に机に向かい処理済みの書類が詰まれた場所に手を伸ばした。

「…いつもよりかは早いな」

「今日はみんな出払ってて言い逃れできな「…ツナ」

「何?」

リボーンの方へ振り返る綱吉。
リボーンは顔を見た瞬間にやれやれと肩をすくめチェックしようとした書類を机の上に投げた。

「お前、寝ろ」

「えっ…リボーン、熱でもあるのか? そんな事言うなんて」

「ダメツナが 自分の体調も分かんねえのか」

真顔でチャキッと銃を構えるリボーン。
綱吉はその姿に苦笑する。

「微熱だ 風邪じゃないよ」

「俺が休んでいいって言ってやってんだぞ いいから従え」

「分かった 分かったから銃を下ろしてくれ それじゃ後は頼むよリボーン」

「部屋で休めよ」

「はいはい」

綱吉はしぶしぶ部屋から出て行って自室へ向かった。
リボーンに言ったことは本当なのだが、休んでいいと言われて気が抜けたのか微熱だと思っていた熱が上がってきた感じがしてくる。
部屋に行く途中では大きなめまいに襲われた。

「はは…オレって単純」

自室に着いた頃には汗だくで、スーツをそこら辺に脱ぎ捨てて寝間着に着替えてベッドに入る。
目を閉じてすぐに綱吉は眠りについていた。

リボーンは綱吉が部屋を出た後、実はある人物へ連絡していた。

その人物は……


2P 骸
5P 雲雀
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ