BLEACH

□優しい方
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近くにいるだけで安らぐ人…

もっと近くへ…



『優しい方』



〜朽木邸〜

朝食後



「ルキア」

「はい」

「今日は早めに出るので先に行く」

!「はい………あの、よろしければ私もご一緒してもよろしいですか?」

「構わんが、早くはないのか」

「いえ、平気です!」

「そうか」

白哉はスッと立ち上がり、その場から離れる。


「…今日も白哉兄様と一緒…はっ!こうしてはおられぬッ!」

ルキアは急いで身支度を整えて、玄関へと向かった。





〜玄関〜



「……よかった…」

ルキアが着いた時には、白哉はいなかった。

けれど、ルキアが着いてすぐに白哉は現れた。


「早いな」

「いえ‥」

ルキアは顔を少し赤らめた。


「行くぞ」

「はい!」

朽木邸から出る二人。

ルキアは白哉の後ろをテクテクとついて歩き始めた。





――――――――――



「ルキア 浮竹の具合はどうだ?」

「浮竹隊長は、近頃は体調が優れるようで、隊舎にもよく来られるそうです」

「そうか」

「…(浮竹隊長のことを気にかけるなんて…なんてお優しい方だ)」

ルキアは白哉の後ろ姿を見つめながら、ウットリとした。


「ルキア?」

!?「ッ?」

白哉が突然振り返ったので、ビックリしたルキアだった。


「あの庭園」

「?」

白哉が見ている方へと、目線を向けるルキア。

そこには朝日の光を受けた庭園が、キラキラと輝いていた。


「きれい‥」

おもわず見とれるルキア。

いつもと違う庭園の景色に、二人は立ち止まり見惚れた。


「…(兄様と一緒に朝から素敵な景色が見れたぞ)」

「行くぞ」

「あ、はい」

「…(朝からルキアと出勤するのも悪くはないな)」

白哉はチラッとルキアを見てそう思った。


「……」

「……」

「(…今日はなぜ朝早いのですか?)」

「(…昨日はよく眠れたか)」

「(雨が降りそうだ)」

二人はお互い話題を考えながら歩き続けたが、

結局は無言になってしまった。





そして、十三番隊隊舎前へとついてしまった。




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