etc…

□月下の誓い
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手のひらに口づけをした後、ルルーシュはユフィの手を放さずに、ベッドから立ち上がる。


「ナナリーの部屋まで送ってやるから行くぞ」

「?…」

ユフィはその言葉に何故?という顔をして、立っているルルーシュを見上げた。


「…何だ?」

「わたくしは此処でルルーシュと一緒に寝ます」

ユフィはそう言って、ルルーシュの手を振りほどき、向きを変えてルルーシュの枕の横に自分の枕を置いた。


「おい…」

「さ、もう寝ましょう?」

ユフィは掛け布団を半分に折り曲げて、ルルーシュを誘う。


「バッ、バカか…俺は男だぞ 何もしないとでも思っているのか!!」

「?…それは考えていませんでした」

ニコッと微笑むユフィ。


「……はぁ」

ルルーシュは諦めて、掛け布団を足にかけて、ユフィの隣に座る。


「ふふ…一緒に寝るのは久しぶりですわね」

ユフィは体をルルーシュの方へ向けて、笑った。


「そうだな……」

「ルルーシュは、いつからわたくしの事を気にかけてくださっていたのですか?」

「ずっと昔だ…」

「わたくしと一緒ですわね でも、わたくしはルルーシュの1番になれるとは思ってもみませんでした」

ふふっと嬉しそうに笑うユフィ。


「俺はユフィが男として見ているとは思わなかった…」

「それはお互い様です! ルルーシュはいつだって妹のように接していたのですから…」

「そうか?」

「ええ 腕を組んでも、後ろから抱きついても、キスをしても…全く動じないんですもの」

「ユフィだから嫌がっていないだけだろ」

ルルーシュは横に顔を向けてユフィを見る。


「わたくしは反応が欲しかったのです!! 女性はみなそうですわ!!」

「そ、そうか…」

ユフィの押しに負けるルルーシュ。


「ですから、ルルーシュが赤面されると、嬉しかったです でも、めったにありませんけれど…」

ユフィは不満そうに言った。


「へぇ……」

ルルーシュはチラリとユフィを見てから、体を動かして、ユフィの上に覆い被さる形になる。


「! え…」

「何もしないとは言っていない」

ルルーシュはユフィの方へ体をゆっくり倒していく。


「!」

ユフィは驚きと恥ずかしさで、思わず目をつむった。


チュ――


おでこに軽くキスをして………、


「……」

「?…」

ユフィは何もされないので、パチッと目を開けた。

そこには月の明かりに照らされて、妖艶なルルーシュが見ていた。

思わずユフィは見ほれてしまう。


「ユフィ……顔真っ赤だぞ」

「っ〜〜、」

いきなり言われて、さっきよりカアッと顔を赤くしたユフィはルルーシュを睨む。


「何だ? 誘ったのはユフィだろう」

ニヤリとルルーシュは笑う。


「!」

「俺は寝不足なんだ もう寝るぞ……」

ルルーシュはそう普通に言って、仰向けになった。


「……」

ユフィは体を動かして、ルルーシュの横にピッタリとくっついた。


「…いつもに増して甘えてくるな?」

ルルーシュは目を閉じたまま話す。


「嬉しいですから」

「そうか…」

ルルーシュはチラッとユフィの可愛い寝顔を見て、理性が飛びそうになるのを抑えるために再び目を閉じる。


「大好きです ルルーシュ」

「俺もユフィが好きだ」

「ふふふ」

ユフィは嬉しそうに、ルルーシュの腕をキュッと優しく握った。

ルルーシュはそんな隣の女性を愛しく思うのであった。





fin



あとがき


ルルーシュとユフィのカプが好きで、唐突に思いつき仕上げました。

駄文ですみません。
最後までお読み頂きありがとうございます。
よろしければ、BBSに感想の方、よろしくお願い致します。


桜黒



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