BLEACH
□甘い味
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〜現世・浦原商店〜
ガラリ
「浦原いるか〜?」
「あ、朽木サン…たいやき食べていかれまスか?」
ルキアが店に入ると喜助が片手にたいやきを持って座っていて、隣のお皿にはいくつかたいやきが置いてあった。
!?「え…」
ルキアは思わず、固まった。
「あれ?どうかしました?」
「いや、別に何でもない それより、そのたいやきはどうしたのだ?」
「いえね、倉庫を片付けていたら出てきたんスよ たいやきを焼く機械が…なので、せっかくだから作って貰おうと思いまして」
「作ったのか!?」
「はい、テッサイが」
ニパッと笑う喜助。
「そうか…」
ルキアは少し悩んだ。
「朽木サンもお一つどうぞ?」
喜助はお皿をルキアに差し出した。
「いや、私はよい それより、少し上がってもいいか?」
「?構いませんよ?」
「失礼するぞ」
ルキアは喜助の横を通り、台所へ向かった。
「青春ですね〜」
喜助はルキアの後ろ姿を見て、笑った。
〜台所〜
「これは朽木殿…どうかされましたか?」
人の気配に気づき、後ろを振り返ったテッサイは、ちょうど出来たたいやきをお皿に移している所だった。
「いや…その…たいやきというのは…どう作るのかと思ってな…」
「そうですか 朽木殿も一緒に作りますか?」
「よいのか?」
「はい」
「…その、よろしくお願いします」
ルキアは少し迷ったが、きちんと頭を下げてお願いした。
「ええ、ではまず…」
こうしてルキアはテッサイから作り方を教わることになった。