BLEACH

□蒲公英
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「っ〜〜恋次ッ!!」

ガバッと起き上がって一護は恋次を見た。


「たわけ ボーっとしておるからだ」

クスクス笑いながらルキアは言った。


「てめっ…」

ギャーギャー騒がしい中、恋次は食堂を出て行った。





〜九番隊隊舎〜



「檜佐木先輩!」

「阿散井か?どうした?」

「手伝いに来ました」

「あん? そりゃありがたいが、お前ンとこも忙しいだろ?」

「いや、うちの隊は割とすることないんで…」

「そうか、俺は遠慮しねえぜ?」

「はいっ!」

「じゃ、そこの机にある資料は第一倉庫に持って行って、ついでに赤い付箋がついたの持ってきてくれ、
で、この机の付箋つけたの色事に分けて、そして青い付箋は第二倉庫に番号事に入れといてくれ 後は…」

「ちょっあのっ檜佐木先輩、それぐらいで止めてもらえまスか? 忘れちまうんで」

「ん?ああそうだな…じゃ、頼んだぞ」

「はいっ!…まずは第一倉庫に……」

恋次はてきぱきと働き続けた。





―――数時間後



「檜佐木先輩? 終わりましたけど…」

「お〜ご苦労」

「はい…しかし、九番隊って大変ッスね」

「まぁな…つーか、もういいぜ? さすがに隊舎戻れよ」

「そッスよね…」

「阿散井、疲れてんのか?なんか変だぜ」

「イヤ、気が抜けてるんスよ」

「ルキアちゃんのことか? 無事で良かったな」

「はい…じゃ、また暇だったら来まスんで」

恋次はニッと笑って出て行く。


「……?」





〜六番隊隊舎・執務室〜



「?」

恋次は机に座って、風呂敷の上に饅頭があることを知る。


「別にいいって言ったのによ……」

恋次は饅頭をとって食べる。





―――数分後



「入るぞ」

ルキアは執務室の扉を開けた。


「ルキア?……つーか、隊長がいねえからってその入り方はねえだろ」

「たわけっ 約束の時間が過ぎておるから私がわざわざ来てやったのだぞ」

「あ?…ぁ……悪い」

恋次はチラッと時計を見て苦笑しながら謝る。


「行くぞ」

「はいよっ」

恋次は立ち上がり、二人は一緒に病院へ向かう。





〜病院〜



「兄様…お体の方は?」

「大事ない」

「隊長、今日の報告です」

「ああ」

「兄様、私はお茶をいれて参ります」

ルキアは立ち上がり、出て行く。


「隊士の中で負傷した人名は……」





―――数分後



「ご苦労」


「はい………はぁ」

恋次は小さくため息をついた。


「疲れたか」

「あっいえ……そういや、あの隊長、ルキアを助けてくれてありがとうございました」

恋次は白哉に向かって深々と頭を下げた。


「貴様に礼を言われる筋はない」

「でも俺は アイツが無事で……良かったッスから」

真剣に言う恋次。


「…あの小僧にも礼をするのか」

「まさか!一護には言わねえッスよ……きっと一生」

「仲が良いみたいだな」

「そッスよね…さっさと付き合えばいいのに、何やってんスかね? あのバカ」

「貴様と小僧が何に付き合うのだ?」

「はっ!?…あっああ、あれッスよ!! 俺じゃなくて、更木隊長につき合ってやればいいのにって…最近あのバカが十一番隊に(…ビビった)」

恋次は色々と言いながら、心の中は焦りでいっぱいだった。


「そうか」

「失礼します 兄様…お茶をどうぞ」

「…ああ」

「ほれ、恋次のもあるぞ」

「悪いな…」

「きちんと兄様に報告したのか」

「あったりめえだ」

「ほう、成長したものだな」

「ルキア、てめえな〜」

恋次は持っていた湯呑みに力をいれた。


「何だ?」

フフンとしているルキア。


「用は済んだろう さっさと戻れ」

!「隊長…俺は見舞いに」
!「兄様…私は見舞いに」

二人は同時に言った。

そして、顔を見合わせる二人。


「恋次、貴様が見舞いと言うとはな…」

「ルキア、てめぇこそ隊長の前だからって猫かぶりやがって」

「そんなことはない!!」

「へぇ どうかな…」

「この「騒がしい…」

白哉が静かに言った。


「すみませんっ! 兄様…」
「すんません 隊長…」

二人はすぐに謝り、黙ってしまう。


「ルキア、恋次、見舞いなどに毎日来る必要はない 私に時間を割くな」

「白哉兄様…」

「いいな」

!「…」

ルキアは黙ってしまう。




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